前後から脊柱を見た場合、これは基本的に真直ぐなラインがよい姿勢となります。
けれども、ほとんどの方が、どちらかに歪んでいます。例えば、首は右、腰は左など。原因は人ざまざまです。
基本的に真直ぐなラインの方はいないのではないでしょうか?
脳や内臓も左右非対称。利き手・利き足もあり、普段の生活から使いやすい方の手足を使うので、自然と体も使いやすい方へ歪んでくるのでしょう。
前後から見た脊柱の歪みとは、簡単に言えば、脊柱が歪んでいる(傾いている)方へ側屈回旋しているのです。
脊柱の側屈と回旋は複合運動なので、単独での動きはありません。
前々回の「姿勢や動作について考える」の記事で紹介したように、片方へ歪む(傾く)と重力に拮抗するよう反対側の脊柱起立筋を中心に強い負荷が掛かります。強い負荷とは遠心性の筋収縮ですね。これも前々回に言いましたか???
それが続くと次第に筋硬結を発症させます。筋硬結が出来る前に姿勢を少しでも真直ぐなラインへと矯正することが大切です。
それでは、簡単な方法とは?
例えば、体が右に傾いて歪んでいる場合、これは脊柱が右側屈回旋しているので、反対の左側屈回旋の方向へ動かすのです。程度や回数は、左右差が無くなるまでです。無くなるまで続けます。
簡単ですよね。でもこれが大切です。予防です。これを生活の中に取り入れ習慣化させるのです。
人間の体は、生活の中でどうしても左右どちらかに歪むので、初めからそれを意識して、反対側の運動を心掛けることです。
脊柱の可動域に制限なり左右差が出てきたら、無くなるまで自動矯正運動をする。
簡単な方法とは、脊柱の正常可動域(正常域は人によって違いますが)を確保しておくことです。
更に、脊柱だけでなく、四肢も含めて関節・筋肉の可動域制限を作らないことが、良い姿勢を作る第1歩です。