線維筋痛症について
繊維筋痛症も原因が特定できない病の一つです。ニュースでも伝えられたり、芸能人にも結構この病で苦しんでいる方が多くいらっしゃると聞いております。
余談になりますが、不思議に思うのは、原因が解らないのに医療機関では診断名がついて、そしてそれに対して治療が実際行われています。医療が科学であるならまず原因を特定しなければならないように思いますが…?
では本題に戻ります。リハビリ整体院に来院される方もこの診断名がついている方が時折来院されます。
話を聞いているとかなり疲弊している感じがします。痛い場所が全身に広がっているため日常生活にも支障をきたしています。
線維筋痛症は、一般的な検査をしても原因が見つからないため、痛みの原因は精神的な問題として処理されていることが多いようです。
しかし何故原因がわからないのでしょうか?
自分の経験からすると何故原因がわからないのか理解に苦しみます。
なぜなら、実際的に痛みがあるなら直接痛い部位を押したり触れば分かるのではないでしょうか?もしそこに痛みがあるのなら、その部位は解剖学や生理学を学んでいる人は原因がだいたい分かるはずです。
血液や画像に頼っている診断では原因がわからないのは当然です。原因のわからない検査にこだわらずまず患者さんに触れてみては?と思います。
更に全身の強い痛みやこわばりが主な症状と聞けば原因が大体想像できます。まして検査に出ないのであれば、痛みを引き起こす組織は筋肉以外ありません。
なぜなら筋肉が最も痛みを感じる組織だからです。筋肉は全身にあります。内蔵を含めて!
では何故痛みが起きるのでしょう?
今までにも何度も説明しておりますが、筋肉は内臓の筋肉も含めて常に活動しており、酸素や栄養素を常に必要とします。もし何らかの理由で筋肉に血流障害が起きると筋肉の血管を拡張させようとして血管拡張物質(ブラジキニン・プロスタグランジン)が出てきます。
この拡張物質は痛みを引き起こす作用があるため、痛みも同時に出てきます。厄介な物質ではあるのですが、これも人間が持つ自然回復力なので仕方がありません。
しかし、原因がわかっていれば対処法も簡単です。
原因が血流障害であるなら、痛みのある部位を温めるか痛くても動かして血流を改善させるしかありません。病院では痛いとすぐに無理をしないようにして、痛みを出す事はやめさせます。この指導が間違っておりさらに血流障害を悪化させます。
身体の不調は痛みも含めて疲労感・倦怠感・こわばり感などは細胞への血流障害です。それぞれの細胞の役割によって症状を引き起こします。こんなこと基礎医学で学んでいるはずです。
繊維筋痛症は、医療の世界では脳の機能障害が原因と考えられており、自分から言わせるとまた言い訳が出たという感じです。脳のせいにすれば改善しなくても患者さんも諦めますから都合のいい診断名です。
もうそろそろ血液や画像だけでは人間の不調が理解できないことがわかっていただきたいです。医療専門職ならば…!
何故、50代の女性に多いのか?
この理由も生理学的には説明できます。
この時期の女性は女性ホルモンが急激に低下します。このホルモンは妊娠だけでなく、女性の身体を守る働きがあります。そのためホルモンの低下で様々な不調を引き起こします。よく知っているものに更年期障害や骨粗鬆症、肌の潤いの低下・心臓や血管系のトラブルなど様々です。
繊維筋痛症に関しては、血流障害をが大きく関わっています。全身の血流が障害されるため全身の筋肉が痛んだり、倦怠感いわゆる慢性疲労も増します。診断学がわからなくても生理学がわかればほぼ想像できます。
睡眠障害、うつ状態などさまざまな症状が生じるのも、身体全体が不調なのだから睡眠が障害されたり気持ちが落ち込むことは当たり前です。このようなことは専門家でなくても分かります。
繊維筋痛症はそんなに怖くありません、正しい生活習慣によって改善されていきます。自身の努力だけでは無理と感じた方は、一度北九州市小倉南区リハビリ整体院の施術を受けてみませんか?